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松原 章浩
しょうとつ, 12(4), P. 126, 2015/07
本コラムでは、筆者の経歴に触れた後、ネオテクトニクス研究グループで行っている加速器質量分析(Accelerator Mass Spectrometry: AMS)について述べ、AMS分野と原子衝突の学術分野の接点について紹介する。AMSの分析性能を支える技術には、測定目的核種(長半減期放射性核種)に対する安定同重体の分別がある。この分別は、多くの場合、イオンのエネルギー損失が原子番号と正の関係(ベーテ・ブロッホ則的)である事実を基にしている。ここに、両分野の接点の一つがある。
川面 澄*; 高広 克巳*; 今井 誠*; 左高 正雄; 小牧 研一郎*; 柴田 裕実*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 205, p.528 - 532, 2003/05
被引用回数:4 パーセンタイル:33.69(Instruments & Instrumentation)東海研タンデム加速器を利用し高エネルギー領域における0度電子分光法により、ヘリウム原子との衝突による、酸素多価イオン(電荷3から5)からの放出電子スペクトルを測定し、オージェ電子とコスタークロニッヒ電子を同定した。低エネルギー領域においては励起状態は電子捕獲によって励起が起こりやすいが、高エネルギー領域では高励起状態は電子励起で起こりやすい。われわれは低エネルギー衝突による励起と比較し、オージェ電子スペクトルは低エネルギー衝突の場合とは異なっている。コスタークロニッヒ電子スペクトルでも低エネルギーの場合とは異なり、高エネルギー領域では励起状態は比較的低角運動量状態にあることを見いだした。
左高 正雄; 今井 誠*; 川面 澄*; 小牧 研一郎*; 俵 博之*; Vasilyev, A.*; Safronova, U. I.*
Physical Review A, 65(5), p.052704_1 - 052704_11, 2002/05
被引用回数:13 パーセンタイル:52.44(Optics)タンデム加速器から得られたSイオンをHeガス及び炭素薄膜を通過させることにより励起し、放出される電子のスペクトルを測定した。その結果をZ展開法とハートリーフォック法による計算結果と比較した。スペクトルは2s-2p遷移に基づくリドベルグ状態からのコスタークロニッヒ電子から成ることがわかった。この実験と理論の比較において固体通過後のイオンの電荷分布によるS,S,Sイオンからの電子放出強度を考慮する必要がある。この比較を利用して固体通過中のイオンの電荷分布の推定が可能であることがわかった。
家村 一彰*; 鈴木 洋*; 大谷 俊介*; 武田 淳一*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 関口 雅行*; 金井 保之*; 北澤 真一; Tong, X. M.*; et al.
Atomic Collision Research in Japan, No.25, p.42 - 43, 1999/11
われわれは、Heとアルカリ土類金属(Mg,Ca,Sr,Ba)の40keV低速衝突によって、2電子捕獲により生成したHe(2ln'l',3ln'l',4ln'l')2電子励起状態からの放出電子のスペクトルの実験結果を示す。Ba標的では、3lnl'が大きく、2lnl'は小さく、Mg標的では3lnl'が小さく2lnl'は大きく、Xe標的ではいずれのピークもほとんど現れなかった。この標的の違いによるピークの形は、標的原子の第1及び第2イオン化エネルギーの和に依存するものと考えられることがわかった。
川面 澄*; 竹島 直樹*; 寺澤 昇久*; 青木 康; 山本 春也; 梨山 勇; 鳴海 一雅; 楢本 洋
JAERI-Review 99-025, TIARA Annual Report 1998, p.188 - 190, 1999/10
MeV/uの軽イオン及び重イオンをNi, NiO, Cu, CuOに照射して、放出されるLX線の微細構造を調べ、内殻電子の励起過程及び外殻電子の内殻空孔への脱励起過程に対する化学結合効果の影響を調べた。得られたLX線スペクトルはイオン種によって異なり、重イオンの多重電離による衛星線及び超衛星線によるスペクトルの変化が観測された。また、L, LX線スペクトルは明らかに標的に依存する違いが見いだされた。これは、最外殻の3d電子が遷移に関与するために大きな化学結合結果が現れる結果だと考えられる。
左高 正雄; 今井 誠; 山崎 泰規*; 小牧 研一郎*; 川面 澄*; 金井 保之*; 俵 博之*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 79, p.81 - 84, 1993/00
被引用回数:6 パーセンタイル:57.47(Instruments & Instrumentation)イオン原子衝突においてバイナリーピーク電子は放射線と物質との相互作用での高エネルギー2次電子であり、トラック構造、プラズマ物質等で重要である。この電子放出過程において多価イオンを入射粒子とする場合に核外電子による原子核電荷の遮蔽効果に異常性が見られた。すなわち高電離イオンによるバイナリー電子放出よりも低電離イオンによる場合の方が強度が強いことがわかった。この研究成果についてレビューする。
I.Kadar*; H.Altevogt*; R.Koehrbrueck*; V.Montemayor*; A.Mattis*; G.Schiwietz*; B.Skogvall*; K.Sommer*; N.Stolterfoht*; 川面 澄*; et al.
Physical Review A, 44(5), p.2900 - 2912, 1991/09
被引用回数:5 パーセンタイル:39.05(Optics)ナトリウム様のアルゴンイオンとイオウイオンの-電子励起状態が0゜電子分光法を用いて調べられた。オージェ電子スペクトルはモノポール、ダイポール、ダイポール励起により2S,2P電子が励起されたことに起因していると同定された。衝突強度を平面波ボルン近似で求め、スペクトルと比較した結果、モノポール励起によるピークは計算値よりかなり大きいことがわかり、配置間相互作用に大きく影響されることを明らかにした。
川面 澄*; 左高 正雄; 楢本 洋; 今井 誠; 小牧 研一郎*; 山崎 泰規*; 黒木 健郎*; 金井 保之*; 神原 正*; 粟屋 容子*; et al.
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 53(4), p.421 - 425, 1991/04
被引用回数:16 パーセンタイル:83.01(Instruments & Instrumentation)高エネルギー(64MeV、90MeV)多価イオン(S,S,Sc)と原子・固体との衝突において0度方向(ビーム方向)に放出される2次電子のエネルギースペクトルを測定した。そのスペクトルの中で入射イオンから放出される電子に着目して研究を行なった。S、Scイオンからのスペクトル線は2p空孔に起因する遷移による多くの線から構成され、Sイオンからのものは1s2pnlからのコスタークロニッヒ遷移によるスペクトル線で構成されているものと同定された。さらに固体ターゲットと気体ターゲットの違いによるイオンの励起過程の変化、3電子が関与するオージェ過程について議論された。
中井 洋太*; 左高 正雄
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 24, p.L89 - L91, 1991/00
被引用回数:9 パーセンタイル:69.1(Optics)C原子のHeとの衝突による一電子捕獲及び一電子、二電子損失断面積を0.3~1.5MeVのエネルギー範囲で測定した。一電子捕獲及び損失断面積は低エネルギー側のFogelらのデータとなめらかにつながっている。
川面 澄; 大塚 昭夫*; 左高 正雄; 小牧 研一郎*; 楢本 洋; 小沢 国夫; 中井 洋太; 藤本 文範*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 262, p.33 - 36, 1987/00
被引用回数:3 パーセンタイル:51.92(Instruments & Instrumentation)原研タンデム加速器を用いて重イオン衝突による放射性電子捕獲(REC)について系統的に実験を行なっている。入射イオンとしては2.0~5.5MeV/amuのF,Si,S及びClイオンを用いた。ターゲットとしてはHeガスを用いた。 REC X線のピークエネルギーは計算値とほぼ一致している。 X線スペクトルの巾については計算値より低い結果となったが、まだ実験精度も十分でないので今後更に研究を進める必要がある。
左高 正雄; 川面 澄
JAERI-M 86-154, 24 Pages, 1986/10
エネルギ-領域数MeVでの多価イオンと原子分子の衝突過程を研究する為にガスストリッパ-セルを製作した。この装置はバンデグラフ加速器からの一価イオンを多価イオンに変換するもので、ガスセルと電荷分析器の2つの部分から成り立っている。各部分の設計方針と出来上がった装置の性能が本文で述べられている。また本装置を用いて、ヘリウムの平衡電荷分布が測定され、その結果から本装置が設計通り稼動している事が示される。
中井 洋太; 白井 稔三; 左高 正雄; 杉浦 俊男
JAERI-M 84-169, 123 Pages, 1984/09
この報告書は、H、HおよびHとLi、Na、Mg、K、Ca、Rb、Sr、BaおよびPbなどの金属蒸気の電荷移動断面積の実験データを収集したものである。すなわち、上述の過程の1984年の6月末までに発表された文献を調べ、その結果をまとめたものである。断面積の値を入射エネルギーの関数として、グラフおよび数値表の形にまとめ、これに文献リストを付している。
中井 洋太; 菊地 昭*; 白井 稔三; 左高 正雄
JAERI-M 84-069, 135 Pages, 1984/04
この報告書では、He,He,HeおよびHeとHe,Ne,Ar,KrおよびXeなどの希ガスの電荷移動断面積の実験データを収集したものである。すなわち、上述の過程の1983年末までに発表された文献を調べ、その結果をまとめたものである。断面積の値を入射粒子のエネルギーの関数としてグラフおよび数値表の形にまとめ、これに文献リストを付している。
小沢 国夫; 岩田 忠夫
JAERI-M 83-226, 104 Pages, 1984/01
原子分子データ研究委員会の粒子・固体相互作用ワーキンググループによる「固体内原子衝突過程の計算機シミュレーション」の研究会の報告である。研究会では、固体内原子衝突に関する計算コードとしてE-DEP-1、Brice、Marlowe、Cascade及び、モンテカルロ法によるTrim及びDaiquiriなどがとりあげられ、それらの現状を概観した。また、これらのコードによる核融合炉のプラズマ粒子と壁材料との相互作用の計算を議論した。本報告書は、研究会において発表された論文9編をまとめたものである。
小沢 国夫; 中井 洋太; 白井 稔三; 白石 健介
Journal of Nuclear Materials, 122-123, p.1611 - 1612, 1984/00
原研における核融合のための原子分子データの収集、評価の現状と将来の活動計画を(1)原子衝突、(2)粒子-物質相互作用、(3)原子構造について紹介する。
中井 洋太; 菊地 昭*; 白井 稔三; 左高 正雄
JAERI-M 83-143, 114 Pages, 1983/09
この報告書は、H、HおよびHとHe、Ne、Ar、KrおよびXeなどの希ガスの電荷移動断面積の実験データを収集したものである。すなわち、上述の過程の1982年終りまでに発表された文献を調べた結果のものであり、断面積の値を入射エネルギーの関数としてグラフおよび数値表の形にまとめ、さらにこれに文献リストを加えている。
中井 洋太; 菊地 昭*; 白井 稔三; 左高 正雄
JAERI-M 83-013, 169 Pages, 1983/02
この報告書は、H,HおよびHとH,N,O,HO,Cおよび含炭素分子の電荷移動断面積の実験データを収集したものである。すなわち、上述の過程の1982年中頃までに発表された文献を調へた結果のものであり、断面積の値を入射粒子のエネルギーの関数としてグラフおよび数値表の形にまとめ、さらにこれに文献リストを加えた。
原田 吉之助*; 小沢 国夫; 上坪 宏道*; 野村 亨*; 栗屋 容子*; 渡部 力*
JAERI-M 82-159, 184 Pages, 1982/11
「原子衝突と重イオン核反応」の第2回合同研究会が1982年の春に東京で開催された。この合同研究会は、大型加速器の進歩と整備に伴い、加速器を利用する原子衝突と重イオン核反応の2大研究分野に横たわる共通の物理的問題点を明確にし、研究推進のための今後の展望を得る事を目的とした。研究会は両分野の研究者約50名が参加し、16編の発表とその討論が行われた。本報告書は、これを取りまとめ編集したものである。内容は、総合報告2編と、最近目覚しい進歩を遂げている。14のトピックスに就いての包括的研究で構成されている。
P.Richard*; P.L.Pepmiller*; 川面 澄
Phys.Rev.,A, 25(4), p.1937 - 1942, 1982/00
6MVタンデム加速器を用いて15~40MeVのFイオンとNeガス標的の衝突により発生するF-KX線をわん曲型結晶分光器で測定すると共に10~40MeVの領域ではプロポーショナル・カウンターを用いてF-KX線発生断面積を求めた。電子励起による2p1s遷移や電子捕獲による1s2p(P)、1s2p(P)、1s3p及び1s4p1s遷移によるX線スペクトルも観測することができた。10~40MeVにおいて電子捕獲によるX線発生断面積は40分の1に減少する一方、電子励起によるX線発生断面積に約3倍増加することがわかった。
中井 洋太; 左高 正雄*; 白井 稔三
JAERI-M 8849, 55 Pages, 1980/05
この報告書は、He、HeおよびHeとH、H、およびHeの電荷移動断面積のデータ(実験値)を収集したものである。このデータ集は上述の過程の1979年末までの数値表として発表された結果のものであり、断面積の値を入射エネルギーの函数としてグラフおよび数値表として文献リストとともにまとめた。